ラウンジとは、広い座席(ソファ)に客とラウンジ嬢が腰掛け、一緒にお酒を飲みトークを楽しむ飲食店です。
本来のラウンジはホテルや空港での待合場所を意味しますが、いわゆる「夜の街」に存在するラウンジは、このホテルや空港のラウンジを意識した、クラブとスナックバーの中間に位置するような接待飲食店であるといえます。
ラウンジを利用したことがない人は「ラウンジってどんな場所?」「空港などにあるラウンジとの違いは?」「どんな楽しみ方をすればいいの?」と、疑問に感じていることも多いでしょう。
この記事では、「ラウンジがどんな場所なのか知りたい」という人に向けて、詳しく解説していきます。特徴や仕組み、遊び方の流れ、料金なども紹介するので、是非チェックしてください。
ラウンジとは?特徴と仕組み!
ラウンジは、広いソファ席でお酒を楽しむ形式の飲食店です。キャバクラやガールズバーでもソファ席がありますが、ラウンジは一人の客に対して複数のラウンジ嬢がついて接客をするという点に特徴があります。
ただし、キャバクラやガールズバーでも、一人の客に複数の嬢がつく光景は珍しくないでしょう。ラウンジ最大の特徴は、「客層」と「客が何を求めて来店するか」です。
キャバクラやガールズバーが、比較的若い女性に囲まれ承認欲求を満たすような楽しみ方が一般的です。
ラウンジは、社会的に成功した客が、落ち着いた空間でラウンジ嬢と静かに会話を楽しむ上質な空間を求めて来店します。
そのため、客層も企業の役職者・経営者や、社会的立場のある人が中心となります。
ラウンジ嬢の年齢もキャバクラやガールズバーと比較して広く、もちろん若い世代の嬢もいますが、30代中盤~後半のラウンジ嬢も珍しくありません。
若い女性が必ずしも求められているわけではないという点が、キャバクラとスナックの中間に位置するという特徴の裏付けでもあります。
また、ラウンジにはスナックと同じように「ママ」がいます。
ラウンジ嬢はもちろんそれぞれ個人的な接客スタイルがあるものの、基本的にはママの考え方や接客方針に従ってラウンジでの接客を提供します。
一見するとキャバクラやガールズバーと似た業態であるように見えるラウンジですが、このように様々な違いがあります。
ラウンジの遊び方の流れ!
ここでは、ラウンジの遊び方の詳しい流れを紹介します。こちらを確認することで、初心者でもスムーズに利用することができます。「初めてラウンジを利用する」という人は是非チェックしてください。
利用する店を選ぶ
ラウンジは飲食店であるため、まずラウンジで遊びたい場合はラウンジを選びます。ラウンジの選び方は、なかなか来店前には難しい部分もあります。
たとえばキャバクラやガールズバー、コンカフェなどでは、店内の内装・雰囲気やキャストの服装など、「わかりやすい店の特徴」があります。しかし、ラウンジにはそのような特徴が掴みづらく、あくまでラウンジ嬢やママとの会話を楽しむ場です。
初めての来店では、ラウンジのホームページやSNSなどを確認して店の雰囲気、ママ・在籍ラウンジ嬢の雰囲気などから選んでみるのがよいでしょう。
また、ラウンジは比較的社会的立場のある人が愛用している店もあるため、知人などがラウンジに通っていれば、一緒に訪れたり紹介してもらって来店するのもよいでしょう。
入店する
風俗店やキャバクラなどでは、一般的に「予約」が使われます。待ち時間がなく入店できるため便利な予約ですが、ラウンジは基本的に予約は必要ありません。
もちろん、店によっては予約が可能な場合もあるので、来店するラウンジが決まっているのであれば、予約を使うのも良い選択肢でしょう。
直接入店した場合は、ママやキャストが座席に案内してくれます。
バーカウンターがあるお店では、初回来店の場合や一人で訪れた場合はカウンター席、複数で訪れた場合などはソファなど広い席に案内されることもあります。
ドリンクを注文する
ラウンジでは主にドリンクを注文して楽しみます。キャバクラやガールズバー、コンカフェなどでは軽食などが提供されることがありますが、ラウンジにはフードメニューがないところも珍しくありません。
もちろん、おつまみ程度のお菓子などが提供されることはあります。
ドリンクは、安価な焼酎から高級なブランデーまで多様なメニューがあります。
何を飲むかはもちろん自由です。もちろん、ウイスキーなどのボトルキープも可能です。
何度か通って馴染みとなったラウンジでは、食事の提供は店自体ではできないものの、近くの料理店などから出前を注文してくれる場合もあります。
時間終了、延長か終了かを選択
ラウンジは、キャバクラやガールズバーと同じように時間制の「セット料金」を設けている店が多いといえます。この点はスナックとは異なる点でしょう。
おおむね1セットが60~90分となっていることが多いといえます。
セット時間が終わったら、延長か会計(チェック)かを選ぶこととなります。延長の場合はそのまま席でドリンクやトークを楽しむことができます。
会計、退店する
ママやラウンジ嬢にチェック(会計)を伝えると、料金の支払いとなります。
現金などの扱いはカウンターで行うこともありますが、キャバクラやガールズバーと同様、テーブルまで伝票を持ってきてもらい、そこで会計をする店も多くあります。会計方法については店ごとに異なります。
なお、料金の内訳はセット料金に加え、有料ボトルを入れた場合はボトル料金、キャスト(またはホステス)のドリンクをオーダーした場合は追加のドリンク料などがかかります。
一部店舗ではラウンジ嬢の指名制度を採り入れている場合があり、場内指名などを行った際は指名料が上乗せとなります。
また、コンカフェやガールズバーと同様にTAX(サービス料)が10%~15%程度上乗せされます。
かつては現金主義だったラウンジを含めた夜の飲食店ですが、現代ではクレジットカードや電子マネーに対応している場合もあります。オフィシャルホームページや情報サイトなどで会計方法を確認しておくとスムーズでしょう。
会計が終わると退店します。なお一部のラウンジでは、ラウンジ嬢が店の入口まで見送ってくれる場合があります。
ラウンジの有名エリア!
ラウンジはやはり繁華街や歓楽街に多い店舗の形態です。
ただし、東京をはじめとした関東圏よりも、関西・九州で多くラウンジの呼び方がついた店が多い傾向にあります。
関東圏ではラウンジよりもややコンカフェやキャバクラ、ガールズバーのほうが店舗を見つけやすい傾向にあり、ラウンジは「高級なキャバクラ」のような感覚で捉えられている傾向にあります。
東京では渋谷や恵比寿、銀座、港区などのエリアがラウンジのあるエリアとして有名です。
大阪では北新地、日本橋、心斎橋などがラウンジの有名エリアです。
九州ではやはり繁華街で有名な博多・中洲のエリアがラウンジのあるエリアとして有名です。
ラウンジの料金!
ラウンジの料金は店舗・エリアによって大きく変わります。下記は東京都のラウンジの料金相場です。
ランク | 料金相場 |
激安店 | 7,000~1.1万円 |
大衆店 | 1.1万~2万円 |
高級店 | 2万~3万円以上 |
ラウンジの料金は、同規模のキャバクラやガールズバーよりも高額であることが多く、ある程度社会的立場のある人が落ち着いた空間を求めて利用している実態に合っています。
ジャンル | 特徴 | 利用時間 | 料金相場 |
ラウンジ | 女性キャストとトーク | 60~90分 | 1.1万~2万円 |
ガールズバー | 女性キャストとトーク | 60~90分 | 5,000~7,000円 |
キャバクラ | 女性キャストと飲食・トーク | 60~90分 | 8,000~1.5万円 |
セクキャバ | 店舗でお触り | 60~80分 | 7,000~9,000円 |
おっパブ | 店舗でおっぱいお触り | 40~60分 | 7,000~9,000円 |
おおよそ上記の金額が料金相場となっています。
ラウンジは、風俗店とは異なり「お触り」や性的なサービスはまったくありません。そして、キャバクラやガールズバーなどのように、楽しくワイワイ騒ぐ、という場所でもありません。
しかし、他の業態にはない落ち着いた体験や経験ができます。
ラウンジを愛用する人々は、ラウンジでしか得られない体験を求めて来店しているということです。
ラウンジの選び方!
ラウンジは、他の飲食店や夜のお店では得られない、落ち着いてゆっくり話すという体験ができるタイプの店です。
それぞれ店舗の独自色が強いキャバクラやガールズバー、コンカフェなどとは異なり、この「落ち着いた雰囲気づくり」は、ほとんどのラウンジが採り入れています。
ラウンジ嬢やママは、ただ単に客にお酒を提供するだけの存在ではなく、客の話を深く聞き、雰囲気や空気を読んで高いレベルの対話をすることが求められています。
そのため、初めて訪れるラウンジを選ぶのはなかなか難しいところでしょう。
お店の雰囲気やラウンジ嬢の雰囲気は、直接来店して会話してみなければつかみにくいところかもしれません。
しかし、お店の中の限られた写真や口コミなどを参考にして、訪れる店を選んでみましょう。
ラウンジでかかる料金は決して安いものではありませんが、いくつかの店を直接訪れてみて、自分にぴったり合う店を探すのもよい方法です。
ラウンジはガールズバーやコンカフェ、キャバクラとは異なり、まだSNSなどでの情報発信が一般的ではありません。
しかしSNSを活用している先進的な店、ラウンジ嬢もいます。SNSを活用している人は、SNSで発信されている情報を参照してみるのもよいでしょう。
ラウンジのメリット!
ラウンジのメリットは、風俗店のようにギラギラした雰囲気ではなく、キャバクラのように騒がしい空間でもない、落ち着いた大人な空間を楽しめるという点です。
キャバクラやガールズバーは個人の指名やドリンク注文が成績に直結するため、営業要素が強く出ます。
もちろんラウンジでも指名やドリンクが営業になりますが、キャバクラやガールズバーなどと比べるとやや営業要素は弱く、その分落ち着いて会話や飲み物を楽しむことができます。
ワイワイ騒ぐよりも、落ち着いたトークを楽しみたいという人にとっては、ラウンジは最適な選択となるでしょう。
ラウンジのデメリット!
ラウンジのデメリットは、キャバクラのような賑やかな空間を演出できるわけではないという点です。
お酒を飲むと、誰しもテンションが上がるものです。しかし、ラウンジではそのような「盛り上がり」というよりは、お酒をゆっくりと楽しんでトークに集中するという店です。
ワイワイ楽しみたい、テンションを上げてゲームをしたり、大勢の若い女の子と楽しみたいという人にとっては、ラウンジは盛り上がりに欠けるという印象のほうが勝ってしまうかもしれません。
ラウンジの注意点!
ラウンジは、経営者やある程度社会的立場のある人が訪れることの多い店です。
必然的に、ドリンクやサービスの単価は高くなり、会計の際に他の業態のお店よりも会計が高額になりがちであるという点は意識しておくべきポイントでしょう。
そのため「安く酔いたい」「盛り上がりたい」という人にとっては、ラウンジは最適な選択ではない可能性が高いといえます。
また、ラウンジ嬢は大人の魅力を見せるため、衣装はワンピースなど、肌の露出がありつつもエレガントな服装をしてきます。
客の側にドレスコードはないものの、やはりある程度場にふさわしい服装を選ぶことが求められます。
「ただ客として楽しむ」というよりも、「店の雰囲気そのものに参加する」という感覚を持って来店しないと、せっかく高い料金を支払っても、お店の雰囲気になじめず退店してしまうことになる可能性があることは、注意しておくべきポイントです。
ラウンジの良い口コミ!
ラウンジは落ち着いて飲めるからいいよね、変な若いヤンキーみたいなのはぜったいこない店だし、ラウンジ嬢もママも顔見知りだから安心感がある。
若い子にチヤホヤされるのは圧倒的にキャバとかガルバだけど、ほとんど会話成り立たない嬢も多いから、結局いつものラウンジが一番落ち着く。
ラウンジの悪い口コミ!
ラウンジに行ったけど、なんか高級そうだしラウンジ嬢もシゴデキっぽい感じでかえってこっちが萎縮しちゃった。俺には合わないかな。
ラウンジは料金高いのもあるけど、普通に会社の上司とか社長に会う可能性あるから避けるわ。
ラウンジのよくある質問!
ラウンジではお触りは一切NGです。出禁などトラブルに発展することもあります。
予約や受付の段階で年齢確認される場合もあります。
必須ではありませんが、ボトルを入れるとまた来店する意思表示になるので、店からは喜ばれます。
多くのラウンジで、セット料金に飲み放題が含まれていますが、一部飲み放題がないお店もあります。
ラウンジでは多くの場合、フードがありません。
顔見知りとなり、大勢で来店した場合は、店屋物などを取ってくれることもあります。
ラウンジ嬢にドリンクを飲ませることは必須ではありません。ただし、やはり嬢へドリンクを提案してあげると、嬢やママは喜びます。
ラウンジはアルコール中心のお店ですが、ソフトドリンクのメニューも一部あります。
ただし、お店としてはアルコールを注文する客を優先する場合があります。
ラウンジ嬢には同伴などの仕組みがそもそもない場合もあるため、連絡先交換は店や嬢によります。
一部「送り」と呼ばれるシステムを採用している店もあり、そのような場合は何度か来店すると連絡先を交換できる場合もありますが、あまり期待しないほうがいいでしょう。
ラウンジ嬢への差し入れは、未開封のお菓子・焼き菓子など日持ちするものが喜ばれます。生物や傷みやすい食べ物、手作りの食べ物などはお店によってNGとされるのが一般的です。