クラブとは、夜の飲食店の中でもやや高級感のある店内でお酒などを楽しむ飲食店です。
「ナイトクラブ」などと呼ばれることもありますが、ナイトクラブはDJが音楽をかけて客が踊ったりお酒を楽しむタイプの「クラブ」と混同されることもあります。
クラブを利用したことがない人は、「クラブってどんな場所?」「クラブとキャバクラやラウンジとの違いは?」など、疑問に感じていることも多いでしょう。
この記事では、「クラブがどんな場所なのか知りたい」という人に向けて、詳しく解説していきます。特徴や仕組み、遊び方の流れ、料金なども紹介するので、是非チェックしてください。
クラブとは?特徴と仕組み!
クラブは「大人の社交場」とも言われる飲食店です。
似た業態としては、キャバクラやラウンジがありますが、クラブはキャバクラやラウンジよりも高級感のある店舗です。
店の高級感だけではなく、来店するのに予約や直接来店というハードルに加え、「会員制」「紹介制」を採用している店が多く、「会員制クラブ」と呼ばれるタイプのお店は、一見でふらりと入ることができない店です。
クラブで働く嬢はホステスと呼ばれます。働いているホステスもまた、自分たちが高級店で働いているという自負を持っており、キャバクラやガールズバーなどのようにワイワイと騒いで楽しむよりは、ゆったりとした時間と落ち着いたトークを楽しむ場所であることが特徴です。
クラブではホステスの年齢もやや高めで、20代後半~30代後半のホステスが多いといえるでしょう。
来店する客としては、企業の役職者・経営者、役職のある公務員や、ときには議員など、社会的立場のある人々が多い傾向にあります。
クラブの遊び方の流れ!
ここでは、クラブの遊び方の詳しい流れを紹介します。こちらを確認することで、初心者でもスムーズに利用することができます。「初めてクラブを利用する」という人は是非チェックしてください。
紹介を受ける
クラブ最大の特徴は、多くの店で「紹介制」「会員制」を導入していることです。つまり、既存のクラブ会員からの紹介がなければ入店ができない店があるということです。
クラブを訪れる場合には、この「紹介を受けること」が最初の難関となるかもしれません。極めて珍しいですが、誰からの紹介も受けず最初から来店できるクラブも一部にはあります。
しかし多くの場合は、既存の会員から紹介を受けて訪れます。もちろん、紹介してくれる会員といっしょに来店するのが一般的です。
また、来店時は名刺を持参するようにしましょう。
利用する店を選ぶ
紹介を受けた店舗が複数あれば、その中から利用する店を選びます。
クラブは高級店であり、おおむねどの店を選んでも、上質で高級感のあるサービスが受けられます。
クラブの特徴を分けるとすれば、ホステスたちの雰囲気や店内の雰囲気が一般的な判断基準となります。
ただし、複数のクラブの紹介を受けられる状況というのはそう多くないため、紹介してくれる会員がおすすめしてくれるクラブにとりあえずついて行ってみるのもよい選択です。
入店する
風俗店やキャバクラなどでは、一般的に「予約」が使われます。待ち時間がなく入店できるため便利な予約ですが、クラブは基本的に予約は必要ありません。
もちろん、店によっては予約が可能な場合もあるので、来店するクラブが決まっているのであれば、予約を使うのも良い選択肢でしょう。
直接入店した場合は、ホステスが座席に案内してくれます。また、特に既存会員からの紹介を受けて来店する場合には、「VIP席」などに案内される場合もあります。
ドリンクを注文する
クラブでは主にドリンクを注文して楽しみます。クラブでのドリンクは、時間制を採用している場合にはセット料金に含まれるドリンクと、セット料金外となるドリンクがあるのが一般的です。
クラブで難しいのは、多くのクラブで「メニュー表」や「料金表」が公開されていない点です。
クラブを訪れるような客の多くは、一つ一つのドリンク料金をあまり細かく気にしない経済状況であるという理由が大きいでしょう。
会員から紹介を受けてクラブを訪れる場合は、クラブの会員に直接料金や、一回あたりの来店でどの程度の支払いとなっているかを事前に確認し、予算を確保して来店するのが良いでしょう。
時間終了、延長か終了かを選択
クラブには、時間制を採用している店と、時間に関係なく楽しめる店があります。
かつては時間制を採用しない店も多かったのですが、現代では時間制のクラブも少なくありません。
セット時間が終了すると、延長か終了かを選択します。ただし、ホステスやスタッフなどから声がけされることは稀です。
自分たちで滞在時間を決めて楽しむ場合は、時間管理も自分たちでするようにしましょう。
延長した場合は、そのままホステスとトークを楽しみながらお酒を飲むことができます。
会計、退店する
ホステスにチェック(会計)を伝えると、料金の支払いとなります。料金の支払いは客の属性・社会的立場によりますが、クレジットカードを利用する客も少なくありません。
その理由は、クラブの料金は一般的なキャバクラやガールズバーなどと比べてかなり高額であり、現金での支払いだと余計な手間がかかる場合があるためです。
なお、一部店舗ではキャバクラやラウンジのように指名制度を採り入れている場合があり、場内指名などの指名を利用した際は指名料が上乗せされます。
このほか、ボトル料金、サービス料、TAXなどが必要です。また、クラブではホステスの「同伴」が多く行われる傾向にあります。同伴を使って店を利用した場合は、同伴料が上乗せとなります。
会計が終わると退店します。
クラブの有名エリア!
クラブは、キャバクラやガールズバーなどよりも一段格上の店であると見なされています。
そのため、エリアとしては繁華街・歓楽街の近くにあっても、クラブは静かな建物に入居していたり、他の店舗の騒音が入ってこないようなつくりとなっている場合もあります。
東京では、銀座・赤坂・六本木などのエリアがクラブの有名エリアです。
大阪では北新地や東心斎橋、名古屋では錦などがクラブの有名エリアです。
北海道のすすきの、福岡の中洲にもクラブが存在します。
クラブの料金!
クラブの料金は店舗・エリアによって大きく変わりますが、他の飲食店などと比べると高額となります。下記は東京都のクラブの料金相場です。
ランク | 料金相場 |
激安店 | 6万~8万円 |
大衆店 | 8万~10万円 |
高級店 | 10万~15万円以上 |
クラブは社会的成功を収めた人や、立場のある役職者などが訪れることも多いため、一回あたりの会計は他の飲食店と比べてかなり高額となることが多いといえます。
ジャンル | 特徴 | 利用時間 | 料金相場 |
クラブ | 高級店でホステスとトーク | 90~120分 | 8万~10万円 |
ラウンジ | 女性キャストとトーク | 60~90分 | 1.1万~2万円 |
ガールズバー | 女性キャストとトーク | 60~90分 | 5,000~7,000円 |
キャバクラ | 女性キャストと飲食・トーク | 60~90分 | 8,000~1.5万円 |
セクキャバ | 店舗でお触り | 60~80分 | 7,000~9,000円 |
おおよそ上記の金額が料金相場となっています。
クラブは、キャバクラやガールズバーのようにワイワイ騒ぎながらお酒を飲む場所ではなく、またもちろん風俗のように性的な満足を求めて訪れる店でもありません。
クラブの料金は、お酒代というよりも、VIPたちが集まる場としての料金、高品質なホステスのサービス料金という性質が強いといえるでしょう。
クラブの選び方!
クラブは、自ら「入ってみたい」と思っても、初回の入店には既存の店の会員からの紹介を受けなければ入店できない店が多くあります。
これはクラブ自身が一見客を入店させないことで、あえて顧客数を絞り、高品質なサービスを維持するという意味もあります。
また、会員しか入店しないクラブという店は、自分が「クラブを選ぶ」というよりも、「クラブから入店してもよい客として選ばれる」ことが必要な店でもあります。
多くのクラブの顧客は、既存の顧客との深いつながり、人間関係によって同じクラブに通うことができるという、コミュニティ的な要素があります。
社会的立場のある人々の「社交場」であるという意識を持って入店する必要があります。
つまり、単に「お酒を飲んで楽しむ」というような店とは本質的に違う業態なのです。
なお、クラブの中にはホームページやSNSを使って情報発信をしている店もありますが、ホームページやSNSではすべてを明かすことはないのがクラブの特徴でもあります。
来店してはじめて、クラブがどのような店であるかがはっきりとわかるでしょう。
クラブのメリット!
クラブのメリットは、キャバクラやガールズバーなどのように、誰でも入店できてワイワイ楽しめるという空間ではなく、「選ばれた人」だけが入店しているVIPな空間として楽しめる点です。
紹介された人のみが入店できるクラブという業態は、入店できた時点である程度の社会的成功を収めているか、社会的立場のある人とのつながりがある人と見なされていることを意味しています。
自分だけに許された「特権的」な楽しみを味わえることもまた、クラブのメリットです。
クラブのデメリット!
クラブは、訪れることができる立場を得にくいというところが最大のデメリットです。
この記事でも解説してきたように、クラブは紹介がなければ入れない店が一般的です。
そのため「入ってみたいけど、店から入店を断られてしまう」可能性が非常に高い業態でもあります。
また、クラブはキャバクラやガールズバーのように「楽しむ」ためというよりは「社交場」として情報交換やコネクションづくりに利用されることが多い場所であるため、どちらかというとビジネス要素が強い場所でもあります。
何も考えずお酒と女性を楽しみたい、という人にはあまり向いていない業態のお店です。
クラブの注意点!
クラブ最大の注意点は「紹介制であることの副作用」です。
お酒を飲む場所である以上、お酒を飲んだうえでの失敗などはあり得るところです。
ついつい羽目を外して、ホステスにセクハラをしてしまった、お触りをしてしまった、あるいは店内のものを壊したり、店内を汚してしまった…など、考えられる失敗は数多くあります。
これがキャバクラやガールズバーであれば、仮に店から出禁を言い渡されたとしても、少し恥ずかしい程度です。
しかし、クラブの場合は、本来は入れない場所へ「紹介してくれた人」の存在があります。
紹介されて来店した人が店に迷惑をかけると、それは紹介者の顔に泥を塗ることになります。
つまり、「羽目を外して楽しむ場所」としてクラブを考えている人は、非常に危険であるという点を認識しておくと良いでしょう。
大人の社交場として恥ずかしくないふるまいを心がける必要がある店なのです。
クラブの良い口コミ!
この前上司に連れられて、はじめてクラブに行ったんだけど、なんていうかすんごい空間だった。終始緊張しっぱなしだったけど、すごくいい経験になったよ。
クラブのホステスは、そこら辺の顔がかわいいだけの女性とは全然違うよ。世の中のことよくわかってるし、ビジネスの話とか専門的な話にもしっかり食らいついてくる。これはクラブならではじゃないかな。
クラブの悪い口コミ!
クラブに連れてってもらったことあるけど、緊張感やばいよ。歓迎されてるってより品定めされてる感がやばい。隣にいるやつも遠くのテーブルにいるやつもみんな成功者だから迂闊なことできないし。
シンプルにクラブは高い。同じ金でソープでも行ったほうが俺みたいなやつは満足できる。住む世界が違うわ。
クラブのよくある質問!
クラブではお触りは一切NGです。大人の社交場に相応しいマナーを持って楽しみましょう。
予約や受付の段階で年齢確認される場合もありますが、一般的にクラブに未成年者が来店することは極めて珍しいでしょう。
まず、既存会員からの紹介を受けることが大前提です。クラブの会員になっている人とコネクションをつけるのが一般的です。
金融機関のような審査ではありませんが、既存会員との関係性や、名刺などを持参して入店させるかどうかを店側が判断する場合があります。
クラブには年会費や入会金がかかる場合があります。ただし、一回あたりの飲食費と比べると安い傾向にあります。もちろん店により、10万円などと設定している場合もあります。
基本的には自由ですが、クラブのホステスは高い教養やコミュニケーション能力を持っているため、それに相応しい会話の内容をセレクトすると良いでしょう。
クラブはアルコール中心のお店ですが、ソフトドリンクのメニューも一部あります。
ただし、お店としてはアルコールを注文する客を優先する場合があります。
クラブには同伴などの仕組みがある場合が多いですが、連絡先交換は店やホステスによりOKの場合もあります。
多くのクラブでは、メニュー表や料金表は非公開としています。入店して初めてわかることもあるため、楽しみに来店してみるといいでしょう。