「近くで初めてでも入りやすい店は?」「この業態の料金の相場は?」と、ChatGPTなどの対話型AIに相談してからお店を探す人がいます。こうしたAIの回答でお店が正しく紹介されるように整える取り組みが、LLMO対策です。
この記事では、LLMO対策の意味と、対話型AIがお店の情報をどこから得ているのかを整理したうえで、アダルト・風俗のお店が準備しておきたいことを解説します。
- LLMOは、ChatGPTなどの対話型AIの回答で、自社の情報が正しく使われるようにする取り組み
- 対話型AIは、学習したデータと、その場でWebを検索して得た情報の両方を使って答える
- アダルト・風俗は答えてもらえない質問もあるため、業態の仕組みや料金など、答えてもらえる情報を整えておく
この記事でわかること
LLMO対策とは
LLMO(Large Language Model Optimization)対策とは、ChatGPTなどの元になっている大規模言語モデル(LLM)の回答の中で、自社の情報が取り上げられ、正しく伝わるようにする取り組みです。AIO対策、GEO対策などと呼ばれることもあり、目指すところはほぼ同じです。
対話型AIはお店の情報をどこから得ているのか
対話型AIが答えるときの情報源は、大きく2つに分かれます。
Web上の文章などを学習したもの。学習した時点より後の変化は反映されず、店の細かい情報は覚えていないことが多い
質問に合わせてWebを検索し、見つかったページを読んで答える。最新の情報や店ごとの情報はこちらが中心
お店の料金や営業時間、在籍などの情報は、学習データよりも、回答のたびに行われるWeb検索から取られることがほとんどです。つまり、検索で見つかり、読み取りやすいページを用意しておくことが、LLMO対策の中心になります。
アダルト・風俗の質問にAIはどう答えるか
対話型AIには、それぞれの運営会社が定めた方針があり、性的なサービスの具体的な内容などには答えないことがあります。一方で、業態の仕組み、料金の目安、初めての人が気をつけること、エリアの特徴など、一般的な情報を求める質問には答えることが多くあります。
答えにくい質問の例
- 性的なサービスの具体的な内容
- 違法な行為や、規約に反する遊び方
- 個人を特定するような情報
答えやすい質問の例
- 業態ごとの違いや仕組み
- 料金の目安や支払い方法
- 初めての人が知っておきたいこと
- 予約の流れや注意点
お店がLLMO対策で整えるべきなのは、AIが答えやすい質問に対する、正確でわかりやすい情報です。
風俗店がやっておきたいLLMO対策
1. 料金・システム・予約の流れを文章で書く
画像だけの料金表は、AIが読み取れないことがあります。コースごとの時間と料金、指名料、支払い方法、予約から来店までの流れを、文章や表でページに書いておきます。
2. お店の特徴を具体的に言葉にする
「初心者でも安心」「アットホーム」のような言葉だけでは、AIはほかの店と区別できません。どんな人に向いているのか、何が他店と違うのかを、具体的な事実で説明しておきます。
3. よくある質問を用意する
対話型AIは、質問と答えの形になっている情報を参照しやすい傾向があります。お客様から実際に聞かれる質問を集め、答えをページにまとめておきます。
4. 店名と基本情報をどこでも同じにする
自社サイト、ポータルサイト、SNSで、店名、対応エリア、営業時間、電話番号の表記をそろえます。表記が違うと、AIが別の店と取り違えたり、古い情報を答えたりする原因になります。
5. 検索で評価される土台を作る
対話型AIの検索でも、検索エンジンで評価されているページが参照されやすくなります。年齢確認でGoogleが本文を読めない、セーフサーチで成人向けと判定されている、といった問題があれば、まずそこから直します。
AIのクローラーはブロックしたほうがいいか
AIの運営会社は、Webのページを集めるクローラーを動かしています。robots.txtでブロックすることもできますが、ブロックすると、そのAIの検索で自店のページが読まれなくなることがあります。
| 主なクローラー | 運営 | 主な用途 |
|---|---|---|
| OAI-SearchBot | OpenAI | ChatGPTの検索に表示するページを集める |
| GPTBot | OpenAI | AIの学習に使う情報を集める |
| PerplexityBot | Perplexity | Perplexityの検索結果に表示するページを集める |
| ClaudeBot | Anthropic | AIの学習に使う情報を集める |
| Google-Extended | Geminiなどの学習への利用を制御する(Google検索の表示には影響しない) |
お店の情報をAIに紹介してほしいなら、少なくとも検索用のクローラーはブロックしないのが基本です。学習用のクローラーをどう扱うかは、お店の方針で決めてかまいません。
LLMO対策の効果の確かめ方
- お客様が聞きそうな質問を10個ほど決める(業態の違い、料金の目安、エリアの店など)
- ChatGPTなどに同じ質問をして、回答と参照元のページを記録する
- 自店の情報が正しく使われているか、間違いがないかを確かめる
- 情報を直したら、時間をおいて同じ質問をし、変化を比べる
AIの回答は、質問の言い方やタイミングで変わります。1回の結果で判断せず、同じ質問を定期的に続けて見るのがコツです。
よくある質問
必ずおすすめされるとは限りません。AIの回答は、検索で見つかったページや質問の内容によって変わります。できるのは、AIが参照したときに正しく、わかりやすく伝わる情報を用意しておくことです。
まず、自社サイトやポータルサイトに古い情報や表記の違いが残っていないかを確かめて直します。多くの対話型AIには回答へのフィードバックを送る機能もあるため、あわせて使うとよいでしょう。
対話型AIの検索でも、検索エンジンで評価されたページが参照されやすいため、SEOの土台を整えることがLLMO対策の第一歩になります。別々に考えるより、同じ取り組みの延長として進めるのがおすすめです。
LLMO対策は、AIのための特別な仕掛けではなく、お店の正しい情報を、読み取りやすい形で出しておくことが中心です。
アダルト・風俗の質問は、AIが答えないこともありますが、業態の仕組みや料金、初めての人の不安には答えています。その答えの材料に自店の情報が使われるかどうかで、選ばれ方が変わっていきます。
まずはChatGPTに自店の業態とエリアについて質問し、どんな答えが返ってくるかを確かめてみてください。